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やさしい病気の話

今回は「子供の近視とコンタクトレンズ」と題して高橋 久志先生が話題を提供します。

コンタクトレンズ(以下CL)が我が国で一般的に使用できるようになったのは1950年代頃のこと。その後ソフトレンズが開発され、装用者が急激に増加しました。さらに、最近では使い捨てCLが主流となっています。

毎日交換タイプから、1ヶ月ごとの交換タイプなど種類は様々で、特に毎日交換のものはいつでも清潔なコンタクトレンズを使用できるため、ある意味では理想的なCLといえます。販売されている度数も広がり、かなりの範囲の度数に対応できるようになってきました。医師の処方さえあればいわゆるコンタクトクリニックや、インターネットでも購入可能で利用しやすくなってきました。

こういう点が背景になっているのでしょうか、最近小学生のお子さんにもCLをさせたい。眼鏡は掛けさせたくないという親御さんが時々いらっしゃいます。角膜に直接触れるCLはその分危険性もあり、時には重い障害を引き起こすこともあります。また、数十年という長期間における安全性が完全に証明されている訳ではありません。お子さんの置かれている環境によっては必要な場合もありますが、安易に考えないで専門医とご相談してください。

(高橋 久志 08.10.26)