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やさしい病気の話

今回は「温泉・入浴・運動のすすめと注意 ~安全な入浴と運動で健康に~」と題して藤本 博道先生が話題を提供します。

今、大変な温泉ブームです。掘削技術の進歩によって、日本中いたるところで温泉が掘られています。日本で一番深い温泉は、青森県六ヶ所村にある温泉で、深度2714メートルです。温泉を利用した治療も研究され、行われています。乾癬(かんせん)は昔から最適応症で、硫黄泉・酸性泉・みょうばん泉などが有効で、日本の三大温泉のひとつ、草津温泉は乾癬の治療で有名です。玉川温泉も酸性みょうばん泉で、皮膚病に有効です。アトピー性皮膚炎に有効との報告もあります。温泉を利用したプールで、歩行や運動をすると、温熱・浮力作用のために痛みが軽減し、関節疾患のリハビリテーションに利用されています。

入浴は、日本人にとって欠かせない生活習慣のひとつですが、高齢社会の日本にとっては、実は入浴中の死亡や救急搬送が多く、問題となっています。東京都では入浴中の死亡は千件を超え、秋田県でもここ数年、毎年150人以上が死亡しています。残念ながら交通事故死(60人前後)よりも多いというのが実情です。寒い時期(12月・1月)に多く、70歳以上の高齢者がほとんどです。原因は寒い時期に入浴することによる血圧の変動のためと言われています(上図参照)。防止法としては、多くの日本人の浴温度は42〜43度の高温ですが、高齢者の場合39〜40度が望ましく、脱衣場も寒くないようにすることが重要です。

運動は健康にいいのですが、ケガをしないということは大事です。私のランニング歴は45年以上になりますが、10キロのランニングを1週間ほど続けると必ずといっていいほど、膝の痛みのため、休まざるを得ませんでした。あるとき、25歳ごろと思いますが、走る場合は靴とストレッチングが大切で、靴にはお金をかけるべきだという記事を読みました。そこで、それまで2千円ほどのゴム底のシューズだったのを、1万円近い底の厚いランニングシューズに変えました。すると膝の痛みからは全く解放されました。
(付記:私が最近繰り返し読んでいる本の一つは、運動しないで50キロ減量した著者が書いた「いつまでもデブと思うなよ」(新潮新書)です。)

(藤本 博道 14.09.12.)