
アタマジラミにご注意ください
2013年02月18日
アタマジラミにご注意ください
吉村クリニック 吉村総一
最近、大曲仙北地域でアタマジラミの発生が見られます。
アタマジラミは決して不潔にしているからうつるのではありません。衛生状態がいい先進国でもよく発生しています。その存在を知らないかまたは軽視しているために、普段からの注意を怠っているからうつるのです。
アタマジラミはなくなった病気ではないことを認識して対応してください。
症状:頭のかゆみ。そのかゆみからからくるイライラ、不眠。
感染経路:人と人との接触(特に髪の接触)。タオル、枕、帽子、ブラシ、ロッカーの共用。
見つけ方:成虫はうまく隠れてまず見つけられないので卵をさがす。頭髪に付いた白いフケのようなものが卵。フケと違うのは手ではらってもとれないこと。
治療:専用のシャンプーやパウダーがあります。自費で購入します。
普段から気をつけること:ときどき頭髪を誰かに見てもらう。
できるだけ毎日シャンプーをしてよく洗い流す。できるだけ泡をすみずみまで行き届かせ、地肌も指の腹を使ってこすり洗いをする・そのあとドライアーでよくかわかす。小さい子は髪の点検もかねて親が洗うようにする。
枕カバー、シーツ、タオルはできるだけ取り換える回数を多くする。たまには熱処理(60℃・5分以上、熱湯ならさらに可)をしてから洗濯する。
床はよく掃除機をかける(人からはなれたアタマジラミは血を吸えないので2~3日で餓死します)。
疑うとき、不明なときは医療機関を受診してください。
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